LOG.3 テクノ遊牧民
遊牧民
- 劇場版のモデルになる話かもしれない?
- 登る2人の背景、黒い影になっている巨大ビルがもうほんと大好き。BLAME!は建物が主役といわれる良い例。
- この2人のスーツはそのあとのいろんなスーツの原型といってもいいと思う。
監視者
- BLAME!の世界のなかでも特に異質な存在だと個人的に思う。
こいつはなんなんだろう?遺伝子工学のにおいは感じるが、統治局やセーフガードといったこの世界のシステムの関与のにおいがまったくしないというか。 - 形態にヒトの原型が残っている。もともとヒトをベースにしたバイオ兵器のなれの果てかもしれない。
- スズメバチ的な生態だろうか?単純にナワバリ意識で人間を襲撃しているように見える。
- 廃棄されたバイオ工学施設から逃げ出したなにかが…的な。本来こういう存在こそがシステムから駆除されるべきだが、ネットスフィアが混乱している状況下で完全に生き延びてしまって生活圏を確保してしまっている。そういう意味で、珪素生物とはまた違う方向性で、カオスの産物だとも言えるかもしれない。
- シドニアにも言えることだが、本来精密な物理学に基づいて工学的に制御しないとできないことを生物的に再現してしまってる系の存在の凄味というか不気味さ。
遊牧民の居留地
- 砂浜をキャッキャウフフしながら走る男女の映像に毎回笑いそうになってしまう。
- 遊牧民たちのスーツにあるマーク。ここ以降2度と登場することはないが、東亜重工とはまた異なるなにかの企業組織(移民船?)の末裔なのだろうか。あまりこういう解釈をするのは好きではないが、打ちあがるロケットとその噴煙を抽象化した図案に見える。
- 霧亥がたびたび自分にプスっと刺してる小型の薬剤はなんなのだろう。ナノマシンなのだろうか?
自己修復促進剤? - 「とんだ捨い物だったな」の言葉遊び
監視者の襲撃
- ページを飛ばしがちだけど、よく見ると親を殺された子が笑っていたり、台車を押してる男の首が飛んだり、実はけっこうキツイ場面
- 監視者が霧亥に後ろからパイプで刺されるシーン、スターシップトゥルーパーズのあいつを思い出してしまう。それにしても、霧亥がほんとむちゃくちゃなことがよくわかる。
- 監視者を葬る遊牧民たちの粒子砲、これがほんっとカッコいい。シンプルな砲身+ゴテゴテした周辺ユニット+大量のエネルギー供給ケーブル+警告ストライプ+細い粒子+直進+貫通という、すべてのツボを押さえた逸品。これを超える武器は以後の作品を通しても出てきてないのではないだろうか?(※個人の感想です)
霧亥の襲撃
- この”巣”も実に異質でイイ。人間の”思考基底”とはまったく異なるが、畏怖してしまうぐらいの知性があると思いたい。それこそ「あまりに異質で理解できない」けれど。
- 巨大な知性を重力子放射線射出装置で吹っ飛ばす快感。
- 霧亥、爆風からヨナを庇う。そして、無口な男はただただ黙って去るのみ。彼が守ったコミュニティ、女の子が気づいたころにはもういなくなってる。ワビ、サビ。
- 淡々と歩いていく霧亥の表情はぜんぜん読み取れない。
(陳腐な言い方になってしまうけれど)能面のように表情を欠くからこそさまざま感情を読み取れてしまう。